有限会社ステップス

被災地の方々の復興への足取りをテレビで拝見しております。
一日も早い平常の取戻しを心からお祈り申し上げます。

私どもは北海道札幌の小さなイベント企画会社ですが、今すぐにさせていただけることがなかなか見当たらなく、心歯がゆい想いをしておりましたが、先日、急な引き合いがありまして、と云うか、とても懇意にさせていただいている方からのご紹介で、この度、なんとか被災地の皆さまが震災前平素より生産していた物産品のご紹介を札幌にてさせていただくと云う企画提案の機会をいただき、やっと何かさせていただける見込みが出来ました事に心から感謝して、早速ながら私どもで考えうるあらゆるチャンネルとネットワークを駆使して、出来るだけ多くの札幌の方々に東北の産品をご紹介させていただくべく、全身全霊で取り組んでいるところです。

そんな中で、先日ある会合があり、くま社長はせ参じてきました。

小社が本店所在地を置かせていただいている、ここ北海道札幌の中心部、大通地区ですが、皆さん「祭典区」ってご存知ですか？

北の御鎮守様、北海道神宮の例大祭、「札幌まつり」の年番、つまり、その年のお祭りの神事や神輿渡御を恙無く運営するための組織の単位、とでも云いましょうか。

町内会連合会、ご存知でしょうか？札幌では、皆さまがお住まいの町内会は必ず（多分）、その上位組織であるところの、町内会連合会、と云う組織があると思います。

その町内会連合会の規模（エリア）とほぼ同じ組織で、祭典区があると云う事なんですね。

ここ大通界隈の小社がある、中央区南1条西4丁目は、「第一本府祭典区」と云い、札幌まつりでは、年番を担当する祭典区の中で、「第一」の付く祭典区なのですね。

先日、の会合は、その「本府地区町内会連合会」の定時総会だったんですね。

札幌の方なら殆どの方がご存知と思いますが、南1条西8丁目に鎮座する、札幌中心部の鎮守さま、札幌三吉神社さんは、その第一本府祭典区の中心をなすお立場で、札幌まつりの際にも、本府の中心部として、様々な活動拠点となっているんです。本府には山車もあって、山車部会の皆さんはいつも元気に札幌まつりの際には山車を曳いて市内を練り歩くわけです。

今年も 5月14日、15日開催決定の札幌三吉神社例大祭。

とても街のど真ん中とは思えない厳粛な木々の茂る境内には、露店がでたり、お堂ではコンサートなども行うんです。地域に根ざしたとっても暖かく、優しく、そして賑やかなお祭りです。

ハナシが長くなりましたが、今回の写真は、先日の本府の会合に出席するのだから、三吉さんに行ってお参りしていこう、と、ちょっと早めに会社を出て、南一条電車通りを歩いてお参りしたときのおみくじです。

小吉

晴れ渡る月の光のうれしくも
行手の道のさやかなりけり

暗くて見えざりし道も月さし出でゝ明らかなる如く
幸福次第に加わる運なればあせらずさわがず静かに身を守りて
進むべきときに進んで何事成就すべし

と、ありました。

東日本大震災の被災地の皆さまの事を考えますと、私ども札幌の何と恵まれた事か。確かに、遠く私どもにも様々な影響が出ておりますが、なんの、みんなで頑張ってやりぬくのだ、と心に堅く誓いを立てていたところでございました。

その日、三吉さんで引いたおみくじを境内の枝に結ばず、持って参りました。そうして、小社事務所の神棚にある、お伊勢さまよりの御札、北海道神宮よりの御札、そして、ここ大通、本府の鎮守さま札幌三吉神社よりの御札の三社が並ぶ前に添えて、改めてお参りいたしました。

本府地区町内会連合会の総会、そし懇親会と、本当に多くの地域の諸先輩の皆さまと、街の歴史を織り交ぜたとても楽しいお話をいっぱい伺い、祝宴は春の朧の月夜に照らされながら、いつまでもいつまでも、続くようで、なんだかとても幸せな気持ちになりました。

今夜の札幌は雨。
でもやがて必ず晴れが来る。

雨が長いか、晴れが長いか。

いずれも、ヒトのチカラの及ぶところではございませんが、心持ひとつ、あせらずさわがず静かに身を守りながら、進むべき時に進んで行こうと思いました。

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