くま社長閑話Vol.340 「56日」

この度の東日本大震災にて甚大な被災をされた被災地のみなさまに心からお見舞い申し上げます。
56日。
311(さんいちいち)、と呼ぶようになって久しい気がしますが、あの忌まわしい未曾有の被害をもたらした東日本大震災の発生から、早いもので今日で56日が経ちました。しかし未だ行方がわからない方々も含め、2万6千人以上の方々があまりにも悲しすぎる現実としてあの日から時間が止まってしまったままでいる事を憶いますと心が痛むばかりです。
新聞で毎日、確認情報として掲載されている被害状況の中で、お亡くなりになられた確認がされた方々のお名前と年齢、お住まいになっていらした地域、町の名前を拝見するたびに、その多くの方々の中に、掲載された年齢から小さなお子様の名前を見出しては、あまりに惨い事と心が痛むばかりか、このちいさな故人の本来の未来はきっと明るく輝く人生であったはずだと考えると、いま、自分自身を振り返って、なにをやってんだろう?なにをやってきたんだろう?と自問自答をしながら、生きている事のありがたさを痛感している毎日です。
今日は GW の間の平日。お休みを取って連休にされていらっしゃる方もいれば、ボクのように出社してお仕事、と云う方も多いのかと思います。今朝は日の出過ぎの 4時45分に自然に目が覚めました。中島公園のよく見えるお部屋に差し込む朝日に照らされて、目が覚めました。キツツキのドラミングの音が、目覚ましの役割を果たしてくれています。
「コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン」
冷たい水で顔を洗い、少し暖かい服装をして、5時、公園を散歩しながら、小鳥のさえずりを聴きながら、キツツキのいる樹を探して歩きました。
「コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン」
近くにいるはずのキツツキになかなか遭遇できません。
そのうちに、キツツキはドラミングを止めてしまったようでした。
残念ながら、お部屋に戻る事にしました。
「コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン」
お部屋に戻って、朝の空気をお部屋に入れるために、眼下に広がる菖蒲池がよく見えるベランダの窓を開けると、再びキツツキの樹をつつく音が聞こえました。
求めても得られないものは、得てして、求めるのを辞めてみると、自ずと向こうからやってくるものなのかもしれません。
「コンコンコンコンコンコンコン、ハチクン、ガンバレ、コンコンコン、ボクモガンバッテイキテイルヨ、コンコンコンコンコンコンコン」
感情移入。
勝手にそう、聴こえるのは、都合の良すぎるハナシかもしれませんね。
明日も中島公園のキツツキに
「コンコンコンコンコン、アサダヨハチクン、オハヨウハチクン、コンコンコン」
と、起こされたいキモチになったところで、ベランダの窓から入り込む、まだ若干寒い春の朝の微風に少し身ぶるいして、窓を閉めました。
ガンバロウ、ハチクン。
2011-05-06 07:32
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