くま社長閑話 Vol.211 「蕎麦湯割り梅干入り」
まあ、なんでもいいってわけじゃ、ありませんけども、変な写真ですいやせん。
なんでも蕎麦のハナシがしたくって、書いているんでやんす。
いやぁー、美味しかった、旨かった、ってだけの、ハナシでやんす。
久しぶりに先日、家に帰ぇって、小腹が空いたんで、蕎麦を茹でたんで。
蕎麦は行きがかり上、日頃通勤で使用しているバスの発着地である澄川の駅前にあるスーパーマーケットで購入した、ま、どこにでもある、乾麺。
手狭な片手鍋しかないもんで、たっぷりとお湯を使って茹でたいもんでやんすが、火加減しながら、吹き零れないように、茹でる訳でやんして。
出汁はあちきのでぇー好きな、長崎煮干をアタマとワタを取って、背割りにしてね。
そいつを7、8匹分くれぇと、生協で買ってきやした、土佐の花かつお、それに買い置きしてある、日高昆布を鍋に敷いてね、ざっと20分、とろ火でやるんでやんす。
冷やしで食べるんで、出汁をまず笊で濾してね、あちきぁ、めんどうくさがりなんで、さらにコーヒーを落とすときに使う、ペーパーをコーヒーを落とすときに使う、あれ、なんていうんでしたっけ?まあ、カリタの、あぁ、ドリッパーって云うんでやんした、それにセットして、レードルで少しずつ、濾していくんでやんす。
そん時ゃ、あちきぁ、大きい受け皿がねぇーんで、うちにある一番大きな器って云ゃー、土鍋なんでね、その土鍋に冷凍庫から出してきた、チンチンに冷えた氷をざぁーって、いれてね、そいつん中に、それこそコーヒーのドリッパーの下で落ちてきたコーヒーを受けるガラスの入れ物、あぁ、こりゃまた、なんてぇー云ったっけ?サイフォンじゃねぇーし、まあ、そのコーヒー入れ物に、出汁をチロチロ、落としていくんでやんすね。するってーと、少しずつ熱い出汁が落ちてきて、周りの氷によっく冷やされてね、出汁が薄まんなくって、冷えて貯まってくるんで。
立派な割り下の出来上がり。
煮切りまではいかねぇんでやんすが、普通の生醤油にほんのちょっと、砂糖とお酒、みりんを垂らして、片手鍋で煮るんでやんすが、そいつも右手の小指にちょっとつけては舐めて、味見しながら作っていくんで。これも量は大したもんじゃねぇーんで、日頃食べ終わって空いた、ジャムの瓶にチロチロ入れてね、その土鍋の氷ン中に、漬けとくんで。
さっきの割り下にこのタレをチロチロ割って、いい具合に蕎麦たれを作るんで。
これは我ながら、いいもんでやんす。
さてさて、いい具合にキンキンに冷えた北海道の冬の水道水をふんだんに使って、湯気を放つ茹で上げたばかりの蕎麦、キュっと引き締めるわけでやんして、そいつぁーどんなメーカーの乾麺でも、旨い笊蕎麦の一丁上がりってもんでして。
山葵は昨年、山菜取りにハマッている、実父がとってきてくれた山山葵。冷凍庫に入れてあるんで、いつでも使えるんでやんす。
下ろし金でごしごし、下ろすんで。
山葵をがっちり利かせて、蕎麦たれに、笊から橋で掬い上げ、持ち上げたうちの半分ちょっと手前まで、浸して、一気に口ン中に吸い込み上げる。殆んど噛んじゃ、いけねえでやんす。ノドで味わい、山葵に咽るこの快感っていやぁ、旦那、やっぱりちょっとやそっとじゃ、止めらんめい。
片手鍋ぐれぇーでチマチマ蕎麦を茹でてってぇーと、大したお湯の量もねぇーんで、するってぇーと、茹でた後の所謂「蕎麦湯」はなかなか濃厚な濃度になる訳でやんして、これは、捨て置けない。
こいつをこれも去年、山笠見たくて行ってきたときに博多で買ってきた、その名も「直会」ってぇー蕎麦焼酎を、割るんでやんす。ドロドロの蕎麦湯で割った九州蕎麦焼酎、旦那、考げぇーただけで涎がぁ、あっ、おぉーっとっとっと。
それだけでも旨めぇーってもんでやんすが、ソイツに、これまた親父が勤めてた会社の同輩さんの実家のトナリの農家のおとっつぁんのおっかぁーが漬けたっつー、手づくりの、そりゃー酸っぱい酸っぱい、真っ赤っかの紫蘇入りの梅干を入れて、いやぁーこりゃ、うめーのなんのって。
とどめに酒の肴には、あちきが日頃から漬けている、人参の三五八漬け。
いやぁー、オチもなんにもありゃしない、ただただホントに旨かったぁー、って云うお話。
お後がよろしいようで?
2008-03-09 23:35
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