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くま社長閑話 Vol.290「駆け足で・・・。」

これは個人的に、やばかった!野暮天にて

毎日更新、とは一切謳(うた)ってはおりませぬ。日々感動したことや、思うこと、思ったことをなるべく早急に記述して、くま社長とはいったいどのような動物なのか、その生態系に自ら迫っては、時に同情を引き、時に強情を吐き、時に欲情をさらけると云う、ま、世の中にはなんにも必要のない、ささやかな文筆業かぶれの戯言をせっせせっせと飽きもせず、つれづれなるままに綴りておるのみである。そこの一点に於いて、他愛のない文章を記述しては、アップロードする前に遠巻きに液晶モニターを見ながら校正をし、いいものが書けたときにはほくそ笑み、駄文乱文の際には、心底、悩み苦しみ、素人のみに許される、甘えの自己擁護をしつつ、やはり、なんだかんだアップしてしまう己に嫌悪し、果たして読者はどれだけ怒り心頭に達しご立腹なさっておられるか、想像するだけで身も震え上がる思いをするものだから、ややしばらく、書けなくなる。


すすきの夜市最終日、実行委員の重鎮である、Y氏の経営する野暮天と云う名の居酒屋で軽く打ち上げをした。90分一本勝負である。

写真は、その際に食した、我が敬愛する魚肉ソーセージがまんま、きっただけのメニューに目が留まり、発注して出てきたものであるが、その打ち上げに参加したヒトビトの中に、多くの賛同者が居た事は激務の3日間の後で、久しぶりに安堵を得た気がした。これが好物、と云う御仁がやはり、多く生息しているのである。

しかし、なぜ、踏み絵を強要された隠れキリシタンのごとく、クロスを肌身につけて神に仕えるように、本当は大好物であるのに、「わたくしは、見たことも聞いたこともありませんし、無論、食べたこともありません」的な隠れ魚肉ソーセージファンが多いのか、「わたしは魚肉ソーセージが大好きなんだぁー」、と公言なされないのか、大変不思議である。

ここのオーナーであるY氏は、「こんな買ってきたもの切っただけみたいな出し方して、オレは一回もゆるしたこたぁないんだよー!でも、いつまでもなくならないメニューなんだよー、ホントにもー。トホホ」みた様な発言をなさっておったところをみると、案外、この御仁、「隠れ魚肉」の類に違いあるまい、と勘繰ってみちゃったりして、微笑ましく思ったりなんかしちゃったりなんかして。

固めの濃いめ、最近やっとカウンターに座ったら自動的にそれが出るようになったことはささやかな誇りですな、ふふふ

最近、細かい出張が激減した。と、云うかホントに忙しい。(おかげさまです!ありがとうございあます!)椎間板ヘルニアになってしまったのも、一因である。(かも)痔の傾向も大いに関与しているとも言わざるを得ないであろう。で、はまっちゃったのが、札幌に居ながらにして、大好物を食する、と云う非常にささやかな楽しみ。ライフテーマになりつつある。ま、大げさではあるが。

富屋。旭川ラーメンである。

ラーメン好きな札幌人は単に、標準的である。ご多分に漏れず月に一回は、大丸藤井セントラル4階にある、某有名店にも足げく通う、くま社長であった。

東屯田通りの福来軒もよく行く。

博多に出張の折には中州川端の対州屋(たいしゅうや)と云う、いきつけの屋台で食べる博多ラーメンには、文化と云うより、何故か哀愁すら感じるほど、一杯の屋台ラーメンにドラマを垣間見るようなキモチがするのは、狭い中で肩をふれあい、お客さん同士のコミュニケーションがそうカンジさせるのかもしれない。

が、旭川ラーメン。

ボクはラジオのペロペロアンチャンディレクターだった頃、よく北海道中をくまなく、仕事で、取材で訪ねたものだ。そんななかで様々な出会いがあり、別れがあり、そうしてまた、出会いがあった。

ヒト、モノ、そして風景。

季節の違いで全く表情を変える、北海道の四季折々の風景。そこには、その地に根付いた生活と文化が、それぞれ独自の発展を遂げて昔も今も、かわらぬままに楽しむことができる場所も少なくない。

北海道は歴史が浅い分、激動とも言える時代の変貌に、実にことごとく対応、追従して生活環境が如実に変化しており、例にとれば、竪穴式住居から左程見間違う事もなさそうな、明治前後開拓期の困難を極めた開墾時代の茅葺屋根の掘っ立て小屋から、今では高断熱住宅である、2×4の雄、スウェーデンハウスに至るまでを想像しただけでも、たった130年ほどの短い歴史の中で、実に生活文化が激変した独特の地域であることは異論を挟む余地は無いと云ってよいだろう。何百年も瓦屋根、ではないのである。

話は思いっきりかわるが、時折りしも政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」(座長:佐藤幸治・京大名誉教授)が、国が主体となったアイヌ民族の生活向上施策の実施や、関連施策を推進するための新法制定などを柱とした報告書をまとめ、本日午後に首相官邸で開かれる会合で河村官房長官に提出(読売新聞夕刊)とある。

昨年6月、衆参両院が全会一致で決議を採択、政府が官房長官談話を発表し、初めてアイヌ民族を先住民族と認定した(同)とあるが、このくま社長に言わせれば、まーーったく、遅すぎるわい。たったそれだけの経年の間に、文明が激変してきた流れの中で、この北海道に文字通り先住していたことは、事実以外の何者でもなく、ボクたち北海道の人間は、小学校の頃かな、社会の時間かなんかで、アイヌと和人の関係について、勉強してきた経緯もあるので、非常に身近な話として捉えておったのだが、それはくま社長に限ったもんでもなかろう。

しかし時間がかかってしまったとは云え、やっと国家として真正面からこの問題を解決しようとする動きは心から歓迎したいし、ボクたちに何が出来るのか、もう少し勉強したいキモチでいっぱいである。

話がそれたが、北海道生まれの北海道育ちのくま社長、先日の大雪山系トムラウシの悲劇を聞いても直感するが、この北海道で生活をする、と云う事は、なかなか大変なのである。

ご想像より、自然は偉大であり、脅威なのである。そうして自然には決して逆らえないものなのである。ボクたち北海道人はそのことをとっても理解しているとおもう。北海道で生活することは、本当に厳しいのである。大変なのである。

そんな自然の厳しさを目(ま)の当たりにしながら生まれ育ったボクたちは、その偉大なる大自然に必然、敬意を表し、感謝をしながら、ささやかに生きてきたはずである。

くま社長の父親は昭和19年生まれであるが、ボクが小学校1年生当時の1973年頃でも、確か道央圏から道東圏へのクルマでの移動には狩勝峠を利用していたと思うが、山道なぞ、砂利道なのが当たり前の時代に冬はスノータイヤ(スパイクのなる前のタイヤ)にチェーンを巻いて峠越えをするのは、たぶん、命がけ、と云っても大げさではなかったであろう。

まして、その父が若かりし頃、母を乗せてドライブなぞしておった頃、つまり、その6、7年前の1966年頃の北海道の山道なぞ、これはもう、ホントに危険な事、想像に容易い。またその父母が幼少の頃、つまり1940年代では、とんでもないほど、北海道は広く、移動には時間がかかっていたであろう事は容易に想像ができる。

ついこの間、といってよい、戦後昭和二世代間の親子と云う関係性においてさえ、昭和42年生まれのくま社長、これだけの想像がつくのは、やはり、子供のころから北海道の自然の雄大さと危険さを身をもって聞かされ、経験させてもらったことが揺るぎのない根拠といえよう。

それが北海道なのだ。

ボクは友達にアイヌの方もおり、熱心にかかるいろんな話を聞く機会に恵まれた経緯がいっぱいあるものだから、思わず熱くなっちゃった。北海道には北海道のやり方があるし、中央にその北海道ルールをもっともっと、伝達してもらいたいと思っている矢先に、選挙もあるので、ボクは北海道人はもっともっと、政治に関心を持って、少なくとも、自分の人生や生活に関わる部分を、しっかり伝えてもらいたいから、みんな投票に行こう、と。

で、思いっきり話がそれちゃったが、旭川ラーメン。

ボク個人、これぞ北海道の名産品、しかも海産物や農作物だけではなくて、この絶妙な一品を是非、くま社長閑話をご拝読賜る奇特殊勝な(いや、変な表現だな、これは)読者の皆さまに是非是非、一度食していただきたい。本来であれば、賛否の分かれるところを推してしまうのもどうかと思うのだが、やはりどうしてもお薦めしたい、旭川蜂屋なのである。

麺のオリジナリティ、そして絡まるようなスープのオリジナリティ。表面に浮かぶ油も強烈にオリジナリティを発揮しており、胡椒をぶっかけ食するあのえもいわれぬ快楽、嗚呼、書いているだけで、たまらんキモチになる、くま社長、嗚呼、食べたい。嗚呼、食べたい。しかし、旭川、片道140kmが恨めしい。

そんな思いが目をふさいでいたのか、そー云えばっ!と思い出して駆け込んだのが、すすきのラーメン横丁、富屋、なのである。

やはりなんだかんだいっても、さっぽろ元祖ラーメン横丁。

や、やばっ!

固めの濃いめ。

無論、しょうゆである。

や、やばっ!

う、うめぇー!

あ、なんの話だったかと云うと、北海道は広いんで、札幌に居ながらにして、大好物を食するのがライフテーマになった(ような気がする)と云う、またしても独りよがりのちんぷんかんぷんな文章を書いてしまったんですね、くま社長。

久しぶりに長文、最後までお付き合い賜りありがとうございました。

でも、つづく。

2009-07-29 23:27 鉢直人


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