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くま社長閑話 Vol.261 「駆け込み訴え」

新年早々の頃、自宅寝室の窓から見た、日の出

申し上げます。申し上げます。旦那さま。
あのクマは、酷い。酷い。はい。厭な奴です。悪いクマです。
ああ。我慢ならない。生かして置けねえ。


北海道札幌のAMラジオ局、STVラジオで、番宣、と云うか、社告、と云うか、20秒スポットが流れていたのを、今朝、お台所で洗い物をしていた時に、耳にした。

このスポットがなかなか秀逸な出来栄えだったので、なんとなく、今日の終業にPCに向かったところで、その造りを、ふと、思い出しちゃったもので。(まあ勝手に宣伝をする権利もないがSTVラジオPodcastで配信中、との事)

声優さん(役者さん?)の迫真に迫った、朗読劇の一部を切り取った内容なのだと想像に及ぶのだが、尺のはまりかた、エンディングの一言の鬼気迫る表現力に思わず、この声優さん(役者さん)、ディレクターの太宰文学への想いが伝わる。

ちょっと、カッコよすぎる嫌いも否めないが。

ラジオと云うメディアの本質、底力を久々に、痛感した。
画が無い分、想像力をかきたてるのだ。
因って、必竟思わず筆が走ると云うものである。


久しぶりのくま社長閑話、である。
8日以来、実に20日ぶり、である。
閑話なのだから、いたしかた、ない。

このくま社長閑話、ネタはホントは、有り余る程有する。
携帯で撮影するスナップも貯まる一方である。
が、しかし、そのどれもこれも、これと云って、世間様に記述を以て訴えるほどの内容でもないのが実際のところなのである。要は、つまんない話、なのである。

かつては自己の行動そのものを自己陶酔に近い衝動でブログそのものを面白おかしくするために(いや、ホント)ハチャメチャな生態系を36号線の南側で率先して実践していた時期もあった。まったくお恥ずかしいばかりである。

そのような行動を記述してひけらかす行為をするは、おおよそ心理描写に優れ、如何にも太宰的であり、且つ、自虐的な「駆け込み訴え」、に描かれるイスカリオテのユダそのもの、とも云える。

無論、マタイの福音と小生小文を比較並列するなど、冒涜僭越極まりないのは言うまでもない。

益して、一企業の経営者の記述である。
襟を正して褌を締め直して望んだとしても、偏重的な記述はやはり、慎むべき、である。

なんちて。


〜前略〜

次第に楽になってくる。苦しいのだか難有いのだか
見当がつかない。水の中に居るのだか、座敷の上に
居るのだか、判然しない。どこにどうしていても差支はない。
只楽である。否楽そのものすらも感じ得ない。日月を切り落し、
天地を分虀して不可思議の太平に入る。
吾輩は死ぬ。
死んでこの太平を得る。太平は死ななければ得られぬ。
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。難有い難有い。

吾輩は猫である/夏目漱石


小生もビイルをやって、烏の勘公の行水をするが如く、瓶の中にぼちゃんと、水中に在って乾屎橛、じたばたしてもしかたないと悟りつつ、忌まわの際には、矢張り、経文を唱えて、ありがたい、ありがたい、と往くのも、まんざら、悪くないなと、思ったり、思わなかったり。

なんちて。

2009-01-28 22:32 鉢直人


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